誕生学とは

誕生学とは

健全な自尊感情を育む、ライフスキル教育プログラムです。

誕生学®は、「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに「生まれてくる力を伝える」 ライフスキル教育プログラムです。
ライフスキル教育とは、心の健康を高め、自分や他者を大切にし、 精神障害・問題行動を予防するための 教育定義です。
[WHO世界保健機関ライフスキル教育プログラムより]

自分がどんな風にお母さんのお腹の中で成長してきたのか、
どんな力を使って生まれてきたのかをそれぞれの年齢に合わせた表現と内容で伝えます。

子どものための誕生学プログラム
おとなのための誕生学プログラム

子どものための誕生学プログラムには、5才、10才、15才向けと成長の段階に対応した内容が用意されています。
小学校低学年までは、「おへそってなんだろう?」といった導入からお話します。
小学校高学年以降からは、命の始まりの大きさ、命をつなげる力を数値なども織り交ぜ、変わってゆくからだと心について伝えます。

誕生学®を理解し、産み生まれる力を再認識することで、自尊感情を育み、いじめ、自殺などをおこさない正しい心の発達を助ける教育プログラムとなっています。
成長のステージごとに繰り返し聞かせ、健全な精神の発達を促すことができます。
また、成長するこどもの身体や心の疑問や悩みに際し、「こんな時どうやって伝えればいいの?」と言葉を探す親世代のために、家庭で実践できる保護者向けのプログラムも用意しています。

誕生学協会では、普通のお母さんから助産師や看護師など幅広い層にわたって、誕生学アドバイザー、バースコーディネーター、産後教室講師、妊娠準備教室講師、出産準備教室講師、ベビーマッサージ講師を審査・認定しています。
また当協会の認定登録講師は、全国の幼稚園・保育園、小中学校、高校、大学でのゲストティーチングや企業のセミナー、講師主宰のサロンなどで講座開催し、「いのちの語り部」としての活動をしています。

誕生学アドバイザーは、専門家の指導による解剖生理学などの医療専門分野をはじめ、誕生に関わる教育を語るためのコミュニケーションスキルとして『絵画的言語(想像しやすい言葉でイメージさせるメソッド)』を学び、単なる知識を語るだけではなく、実感させる教育メソッドをトレーニングされています。
バースコーディネーターは、誕生学®に基づいた妊娠・出産に関する知識とともに、助産院などでの研修を経験し、やさしい出産のためのセンテンスとボディワークなどをお伝えしています。

誕生学® 『現代用語の基礎知識』2010年度版 掲載

2005年に設立された日本誕生学協会で学んだ「誕生学アドバイザー」が約100名となり、全国各地の学校などで、誕生学の出前講座を行っている。
「誕生学」とは、「未就学児・小学生・中学生・高校生・大学生及び成人のそれぞれの年齢を対象に、妊娠出産のしくみと命の大切さに関する知識の教育及び普及」と定義されているが、協会の造語である。
性教育に反対することは簡単であるが、だれもが母から生まれた身として誕生を否定することはできない。
「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに「生まれてくる力を伝える」前向きなライフスキル教育プログラムとして行っている。
性教育に関連する部分を出産(出生)側から見据え、避妊か禁欲かで論争する余地のない、生まれてきた命としての自分たちという側面に着目したことが斬新である。
筆者も日本誕生学協会設立当初からの顧問であり、講座を担当している。

[執筆:産婦人科医 早乙女智子氏]